コントロール感覚が心身の健康を促進する
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    コントロール感があるゆえに不幸になった人達

     

    介護施設に入居すると、自由とコントロールを失ってしまう問題が生じますが、

     

    1976年の研究で入居者に大きなメリットがもたらされることを示しました。

     

    入居者にどの映画を見るか選ばせたり、部屋の装飾をさせたり、植物の世話を依頼しました。

     

    これらを全てスタッフ側に決められている入居者に比べ、コントロール感と責任を

     

    与えられた入居者は、活動的で幸福感を高め、健康度が増して長生きになりました。

     

    介護施設によっては、入居者が他者と触れ合う機会が殆どない、一日中黙って座っている事が

     

    少なくありません。このような施設に学生を定期的に訪問させて交流を図りました。

     

    一つのグループの入居者には、学生の訪問日時を決められるようにし、

     

    別のグループには、訪問日時を決められないようにしました。

     

    滞在時間や、内容等も、両グループで全く同じです。

     

    予想通り、訪問日時をコントロール出来た入居者の主観的幸福度、健康は、

     

    コントロール感を持たない別のグループよりも高まっていました。

     

    しかし、学生の卒業に伴い、施設への訪問は唐突に終了しました。

     

    その後・・・学生の訪問に対するコントロール感を持っていたグループは、

     

    コントロール感を持っていなかったグループよりも、健康や幸福感に著しい減少が見られ、

     

    死亡率すら高まってしまいました。

     

    何かをコントロールしているという感覚が、突然失われるとどうなってしまうのか。

     

    コントロールの損失は重大な物であり、極端な場合には

     

    致命的なものになるのではないでしょうか。

    posted by: mitsue | 心理学 | 00:00 | - | - |